ヘアマニキュアとヘアカラーの違い
ドラッグストアなどに行くと、ヘアマニキュアとヘアカラーが同じ箇所に置いてあって、どちらを選ぶか悩んでしまうがあるかもしれません。本来、ヘアカラーとヘアマニキュアは全く違います。この二つはどういった違いがあるのでしょうか。
ヘアマニキュアは、言葉どおり「髪の毛用のマニキュア」です。髪の表面層「キューティクル」が傷んだ場合に、髪を保護するためのもので、それに色素を加えたものが現在のヘアマニキュアです。
髪の外側に色素を付着させるものなので、
色落ちしやすいですがほとんど髪を傷めません。これに対し、ヘアカラーは髪の外側だけでなく内側にも色を染み込ませる点が違います。色が長持ちする分、髪にダメージを与えます。
髪への影響や染まり具体など、ヘアカラーとの違いは大きいです。ではヘアマニキュアとヘアカラーの特徴・違いについてもう少し詳しく見てみましょう。
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1.「ヘアマニキュア」の特徴
ヘアマニキュアは、「マニキュア」という言葉が示すとおり、手足の爪に使うマニキュアと同じようなイメージです。髪の外側に色素を吸着させコーティングします。手軽に、軽く髪を染めたい時に使うと良いでしょう。
【ヘアマニキュアの長所】
- 手軽にできる
- 髪が痛まない
- 髪にハリやコシが出る
- コーティングを落とすことで元の髪色に戻すことができる
【ヘアマニキュアの短所】
- 色が長持ちしない(洗髪するたびに色が落ちる)※期間は商品によって違いがあります。
- 黒髪だとほとんど色が付かない
- ヘアカラーほど発色がキレイではない
【他の特徴や違いなど】
- ヘアマニキュアで色が付く原理
→染料を、髪のタンパク質とイオン結合させ、髪の外側に色素を吸着させることで色合いを変える
→染料が毛髪のキューティクル3層構造の最下部「エンドキューティクル」に付着する。
2.「ヘアカラー」の特徴
ヘアカラーは、髪の毛を脱色して、髪の外側だけでなく、内部にも色を入れます。
しっかりときれいな色を付けたい時や、色を長持ちさせたい時に使いましょう。
髪のダメージを少なくし、色をキレイに長持ちさせるためにトリートメントは毎日行いましょう。
【ヘアカラーの長所】
- 発色がきれい
- 色が長持ちする(商品によって違いはあるが1〜3ヶ月程度)
- 黒髪でも染めることができる
【ヘアカラーの短所】
- 脱色を伴うため、髪が痛む(ダメージの大きさは商品によって違いあり)
- 黒髪に戻すには、白髪染めなどで黒く染めるか、髪が伸びるまで待つ必要がある。
【他の特徴や違いなど】
- ヘアカラーで色が付く原理
→カラー剤が毛髪内部の毛皮質内のコルテックス(間充物質)に付着します。
コルテックスにはAとBがあり、Aコルテックスには酸性染料が付着しやすくBコルテックスには塩基性染料が付着しやすいです。詳しく知りたい方は別途書籍やネットで調べてみてください。 - 髪の主成分であるタンパク質を補いながら染めるタイプや、タンパク質の流出を抑える作用のあるタイプなど、髪へのダメージが少ないヘアカラーもあります。
ヘアマニキュアとヘアカラーの違い まとめ
双方の違いを良く知り、目的と髪の状況に応じて使い分けましょう。
ヘアマニキュア | ヘアカラー | |
---|---|---|
違い@:染まり具合 | うっすら染まる | きれいに色が付く |
違いA:黒髪・白髪染め | ほとんど染まらない | きれいに染まる(白髪は白髪用ヘアカラーで) |
違いB:髪へのダメージ | ほとんど無し | 有り(痛み具合は商品によってまちまち) |
違いC:色保ち期間 | 平均2〜3週間と短め。ケアの仕方や商品によってはもっと長持ちする | 長め。商品によるが1〜3ヶ月程度 |
違いD:髪の保護 | 有り。髪の表面がコーディング保護される | 無し。別途トリートメントなどでケアが必要 |
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